Adobe が Brackets のサポート終了を発表、VS Code への移行を推奨
Brackets はオープンソースで開発されているWebアプリ開発向けの Adobe 製コードエディターです。長らく愛用していた Brackets ですが、米Adobeから3月1日、Brackets のサポートを2021年9月1日に終了すると発表されました。
2021 年 9 月 1 日、Adobe は Brackets のサポートを終了します。 Brackets の使用、保守、改善を継続する場合は、GitHub でプロジェクトをフォークできます。 Visual Studio Code は、オープンソース上に構築された Microsoft の無料コードエディターです。Adobe は Microsoft とパートナー関係にあり、このエディターへの移行をお勧めします。
http://brackets.io より
昨年4月のリリースされたv1.14.2を最後にアップデートが途絶えていたので、なんとなく予想はしてましたが、馴染んだエディターの開発が終わるというのは残念です。
一応は GitHub には Brackets のプロジェクトは残るようですが、公式からのアナウンスでは Microsoft の Visual Studio Code (以下、VS Code)への移行を勧めています。
また、Brackets ユーザーの移行を支援するため、Microsoft は2つの VS Code 拡張機能を提供しています。これらの拡張機能を追加することで、VS Code の使用感を Brackets に近いものにすることが出来るようです。
Brackets Keymap
Brackets Keymapは、Brackets のキーボードショートカットを VS Code でも利用できるように設定してくれます。初期設定のショートカットキーはエディター毎に違いますので、馴染んだショートカットキーが使えれば VS Code への移行もしやすいでしょう。ただし、すべてのコマンドが実装されているわけではないようです。
Brackets Extension Pack
Brackets Extension Pack は、Brackets の人気だった機能を代替出来る拡張機能として VS Code でもまとめて導入出来るパックです。上記の Brackets Keymap も含まれます。
- Brackets Keymap
- Live Server
- CSS Peek
- IntelliSense for CSS class names in HTML
Brackets Keymap
Brackets Keymap は Brackets のキーボードショートカットを VS Code でも利用できるように設定してくれます。
Live Server
Live Server は Brackets の代名詞でもあったライブプレビュー( Live Preview )とほぼ同等の機能です。少し残念なところは Brackets では HTMLや CSS の編集は即座にプレビューに反映されていましたが、こちらはファイル保存しないと反映されません。VS Code でファイルの自動保存の設定にすれば Brackets に近いライブプレビューになります。
CSS Peek
CSS Peek は Brackets のクイック編集( Quick Edit )に当たる機能です。HTML のソースコード上に、その要素に当てられている CSS を表示してくれてるので、スタイルを参照する際に、CSS ファイルを開いて該当するセレクターを探す手間が省けます。
IntelliSense for CSS class names in HTML
IntelliSense for CSS class names in HTML は Brackets の拡張機能 CSS Class Code hint に当たるものです。HTML のソースコード上で class 属性値の入力候補を表示してくれます。
Visual Studio Code( VS Code )へのを移行をしましょう
以前の投稿で Brackets を紹介したことがありましたが(『愛用コードエディタのBrackets 』)、最近は Brackets ではなく VS Code を使用しています。
フロントエンド開発で標準となるであろう webpack というモジュールバンドラーツールを使う上で、ターミナル機能が標準搭載されている VS Code が便利だったのと、思いの外に動作が軽快だったため、自然と Brackets を使わなくなった感じです。VS Code で困ったことがあっても、検索すればほとんど解決するぐらいにネット上には情報がありますし、さすが人気のコードエディターです。
公式からも VS Code への移行を推奨とのことなので、Brackets ユーザーの皆さんは気兼ねなく『 VS Code 』へ乗り換えましょう。